アフリカ南西部アンゴラの鉱山で、希少なピンクダイヤモンドの原石が採掘された。過去300年間に見つかった中で最大とみられている。鉱山を運営するオーストラリアの企業が27日、発表した。
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ルロ・ローズ(Lulo Rose)
ルカパ・ダイヤモンド(Lucapa Diamond)の投資家向け発表によると、今回発見されたピンクダイヤは170カラット。豊富なダイヤ埋蔵量で知られるアンゴラ北東部のルロ(Lulo)鉱山で見つかり、「ルロ・ローズ(Lulo Rose)」と名付けられた。ピンクダイヤとしては史上最大級だという。
IIa型の天然ダイヤ
ルロ・ローズは、不純物を含まず最も希少とされる「IIa型」の天然ダイヤで、ルロ鉱山の共同経営者であるアンゴラ政府もこの「歴史的」発見を歓迎した。
ディアマンティノ・アゼベド鉱物資源・石油・ガス相曰く
ディアマンティノ・アゼベド(Diamantino Azevedo)鉱物資源・石油・ガス相は「ルロで採掘された、この記録的かつ目を見張るようなピンクダイヤは、アンゴラが国際的に重要国であることを改めて示している」と述べた。
ルロ・ローズは国際入札で売却されるようですよ
ルロ・ローズは国際入札で売却される。真価が判明するのはカットや研磨の作業後となるが、過去に見つかった同等のピンクダイヤには記録的な値が付いている。2017年には香港で59.6カラットの「ピンク・スター(Pink Star)」が、あらゆるダイヤの売却額として史上最高の7120万ドル(現レートで約97億円)で落札されている。
ピンクダイヤモンドって、どんな宝石?
天然のピンク色をたたえた奇跡のダイヤモンド
強い煌めきとスイートなピンク色をたたえたピンクダイヤモンドは、数ある宝石の中でも、目にした人、身につける人を最も幸福な気持ちにさせてくれる存在かもしれません。
そもそもダイヤモンドは無色透明に近いものほど価値が高いとされますが、例外としてレッド、ブルー、ピンク、イエローなどのファンシーカラーダイヤモンドは無色透明のもの以上に希少で、高い価格で取引されます。
ピンクダイヤモンドの場合、色はほんのり淡い桜色からパープルがかった濃いピンクまで。色の濃淡よりもブラウンがかっていない純色であるかどうかがポイントです。
ピンクダイヤモンドって、どこで採れるの?
ピンクダイヤモンドが産出される鉱山は限られ、ここ数十年は世界のピンクダイヤモンドの約90%はオーストラリアにあるアーガイル鉱山から採掘されてきました。アーガイル鉱山から産出されるダイヤモンドも、そのほとんどは工業用にしかならないクオリティ。約5パーセントの宝石クオリティの原石も、8割は無色またはブラウンです。
ジュエリーになり得るピンクダイヤモンドと出会える確率は産出されるすべての原石の1万分の1という、まさに奇跡のような宝石なのです。
そもそも、なぜピンクダイヤモンドは生まれたのでしょうか?
一説には数十億年前に地底深くから地表へと押し上げられた際に何らかの圧力が加わって炭素の結晶が歪み、色が生まれたと想像されていますが、その謎はまだ解き明かされていません。何だか神秘的ですね。
もう手に入らなくなる? ピンクダイヤモンドの希少性
残念なことにアーガイル鉱山のピンクダイヤモンドはすでに掘り尽くされて枯渇し、2020年に閉山してしまいました。
世界のピンクダイヤモンドの約90%を担っていた鉱山がクローズしてしまい、ロシアなど他にも産地はあるとはいえ、アーガイル鉱山に代わるクオリティや産出量の鉱山は今のところ見つかっていない状態。
と、いうことでピンクダイヤモンドの価格は数年前から上昇し、今後ますます希少性が高まり価値が上がると考えられています。
手に入れるなら、今が残り少ないチャンスかもしれません。
名前に「ピンクダイヤ」が入った競走馬
まったく関係無いのですが、「シゲルピンクダイヤ」なんて競走馬もいますよ
シゲルピンクダイヤ
シゲルピンクダイヤ(英語: Shigeru Pink Dia、2016年2月12日 – )は、日本の競走馬。馬名の由来は、冠名+宝石名「ピンクダイヤ」。
詳しい情報はこちら
https://db.netkeiba.com/horse/2016102775/
以上、参考になれば幸いです。