みなさん「”おとう飯”始めようキャンペーン」ってご存じです?内閣府男女共同参画局による、男性の家事参加を促す「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーンが、今ネット上で議論を呼んでいるようです。
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そもそも
「”おとう飯”始めようキャンペーン」ってなに?
キャンペーンが始まったのは2017年。2015年の『第4次男女共同参画基本計画』で、男性の家事・育児関連時間が欧米諸国と比べて短い状況にあり、家事や育児等に対する知識等の不足と男女間のギャップを埋める一環として始まったようです。
こんな目的があったようです
「“おとう飯”始めよう」キャンペーンの実施について
我が国の6歳未満の子供を持つ夫の週平均1日あたりの家事・育児関連時間は、平成23年時点で67分と欧米諸国と比べて短い状況にあります。平成27年12月に閣議決定された「第4次男女共同参画基本計画」には、67分を平成32年に2時間30分とする数値目標が掲げられています。
また、平成28年10月に男女共同参画会議の下に設置された「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」が本年3月にまとめた報告書においても、「男性の暮らし方・意識の変革による家事・育児等への参画拡大」に向けて「様々な媒体を活用した広報の展開」や「男性の家事・育児等への参画機会の創出」に取り組むことが提言されました。
更に、本年6月6日の「女性が輝く社会づくり本部」において決定された「女性活躍加速のための重点方針2017」の中でも、「男性の暮らし方・意識の変革」として、「男性の家事・育児等への参画についての国民全体の気運醸成」を行うこととされたところです。
これらを踏まえ、内閣府男女共同参画局では、子育て世代の男性の家事・育児等、その中でこのたびは料理への参画促進を目的とした「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーンを実施することといたしました。
キャンペーンでは、「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」の中で課題とされた「家事や育児等に対する知識等の不足と男女間のギャップ」に対して、料理に関する知識やスキルのギャップを埋めるきっかけとなるイベントを実施する予定としており、その後、「おとう飯(はん)」のコンセプトやロゴが活用されることで男性が料理に参画する機運が醸成されることを狙いとしています。
また、キャンペーンの実施にあたっては、イタリアンレストラン等で調理経験のある、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ・イシバシハザマの石橋尊久さんをキャンペーン大使に任命いたしました。今後、イベントへの参加や情報発信に御協力いただくこととしています。
<男女共同参画局HPより引用>
中にはこんなキャンペーンの紹介も
男女共同参画局の「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーンホームページでは、全国のご当地食材を使用したレシピや、「母の日」「ゴールデンウイーク」「クリスマス」「お正月」といった季節のイベントにちなんだレシピなど、数々の「おとう飯レシピ」を紹介しています。
男女共同参画局のHP
日本全国の「おとうさん達」の奮闘する姿を見ることが出来ますよ!!
SNS上ではこんな声も
Twitterなどではこんな投稿もあったようです。
Twitterの投稿
ツイッター上で拡散した画像には、「これまで料理なんかできないと思っていたあなた、立派な料理を作らなければいけないと思っていたあなた。いいんです。“おとう飯”ならいいんです!」「簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それが“おとう飯”」という「おとう飯」の定義の説明や、「おとう飯(はん)の心得」として「手早く」「簡単に」「後片付けは最後まで」などの項目とともに「おとう飯、見守っててね、おかあはん」というメッセージが並んでいるようです。
賛否両論も
ほかにもこんな投稿も
「『女性は繊細で丁寧でなければならないが、男性はガサツでいい』みたいな極端さが女性差別」「『おとう飯“なら”いいんです』って言われると、おかあ飯だって許して~って言いたくなる」「料理に男も女もないし、このキャンペーン自体が時代遅れ」といった意見や「上の世代をターゲットにしてるならこれでいいんじゃないですか?」「対象の世代がどこかによっても変わってくる」といった声など、賛否両論が寄せられているようです。
まとめ
キャンペーンが始まった当初は各所とのタイアップ等でさまざまな反響もあったようですが、現在はホームページ上に残している程度で、積極的に発信しているというものでないようです。時代の変化や世代ごとでも、家事や育児に関する見方は異なるもの。キャンペーン開始から5年余りが過ぎ、「おとう飯」があらためて名づけるほど特別なものではなくなっているということなのかもしれませんね。
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以上、参考になれば幸いです。