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トヨタ「ウーブン・シティ」 11月上旬建設開始
一部エリア、2024~25年開所予定
トヨタ自動車が裾野市に建設する次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」について、プロジェクトを担当する子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス(HD、東京)は10日、11月上旬に建築本体工事を始めると発表した。着工対象となる第1期エリアはウーブン・シティで最も早く2024~25年に開所する予定。
第1期エリアは敷地南端の約5万平方メートル
第1期エリアは敷地南端の約5万平方メートル。企業や研究機関と連携し、モビリティー(移動)や物流、食、農業、エネルギーなどの実証実験に取り組む。現時点でENEOS(エネオス)や日清食品との共同実証が決まっている。
開所時点で約360人が居住する予定
ライフラインを整備し、開所時点で約360人が居住する予定。総事業費は非公表。10日にはトヨタ自動車や市、県、施工業者の関係者らが現地で安全祈願祭を行った。エリアを決めて段階的に開設する計画で、時期は未定だが、第2期、第3期の建設工事も順次進めるという。
未来の当たり前
同HDのジェームス・カフナー最高経営責任者(CEO)は「改善を重ねながら、『未来の当たり前』になるような新しいモノやサービス、仕組みなどを発明していく」とコメントした。
将来的には2千人以上が居住
ウーブン・シティは東名高速道裾野インターチェンジ近くに建設する。トヨタ自動車東日本の工場跡地で、21年2月から造成工事を進めていた。敷地面積は東京ドーム15個分の約70万8千平方メートル。人や物が情報通信でつながり、自動運転や人工知能(AI)、ロボットなどの先端技術を生活環境に利活用する実証実験に取り組む。将来的には2千人以上が居住するという。
初めは高齢者や子育て世代の家族など
2024~2025年のオープンを目指していて、初めは高齢者や子育て世代の家族、発明家など、およそ360人が居住する予定です。将来的にトヨタの従業員を含む2000人以上のが暮らし、自動運転や温室効果ガスを全体としてゼロにするカーボンンニュートラル、物流や食・農業などの実証実験を行う計画です。地元の裾野市長も期待を寄せています。