英G1ジュライCに出走したキングエルメス&坂井騎手の馬上映像に反響
海外競馬の英G1ジュライC(ニューマーケット・芝直線1200メートル)は9日(日本時間10日)、13頭で行われ、日本から参戦したキングエルメス(牡3、栗東・矢作)は11着。好走はならなかったものの、鞍上の坂井瑠星騎手は海外競馬ならではの騎手視点カメラをつけて出走し、日本人ファンの間では「貴重な映像」「改めて騎手って凄い」「『ギャロップレーサー』思い出す」と話題を呼んでいる。
海外G1挑戦した日本馬で撮影された騎手視点映像が話題「貴重な映像」「騎手って凄い」
11着と敗れ、海外G1制覇はお預けとなったキングエルメスだったが、英国の競馬シリーズ「ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ」公式ツイッターが紹介した“騎手視点映像”が日本人ファンを楽しませた。 鞍上の坂井騎手が帽子に着用したカメラ映像。ゲート内で各ジョッキーが声をかけたり口笛を鳴らしたりして馬をなだめるところから始まり、発走後、風を切りながら頭を上げ下げして走るキングエルメスの馬上の目線が味わえる。ゴール前は急坂を上るコース体系もよく分かり、騎手たちが激しく追いながらムチを入れる様子も見て取れる。11着のため、多くの先着馬が視界に入る形ではあったが、ゴール板を駆け抜けた後まで収められている。 海外競馬では珍しくない映像ではあるが、まだ馴染みが薄い日本の競馬ファンにとっては新鮮だった様子。投稿には「改めて騎手って凄い」「ずっと直線かっこええな」「最後の坂はほんとすごい勾配」「貴重な映像」「いかにスタートが重要か分かる」との声のほか、「『ギャロップレーサー』思い出す」と騎手操作型の競馬ゲームとなぞらえる声も複数上がっていた。 着外に終わったものの、海外競馬らしい演出で日本人ファンを楽しませたキングエルメス&坂井騎手。今度は8月7日の仏G1モーリスドゲスト賞(ドーヴィル・芝1300メートル)の好走でさらにファンを盛り上げてほしい。なお、レースはR.ホーンビー騎手騎乗の英国馬アルコールフリー(牝4)が制した。
◆先週の血統ピックアップ
・7/10 七夕賞(GIII・福島・芝2000m)
中団を追走したエヒトが直線で外から先頭に立ち、後続に2馬身半差をつけて初の重賞タイトルを獲得しました。1分57秒8の勝ちタイムはレースレコード。「ルーラーシップ×ディープインパクト」は相性のいい組み合わせとして知られ、今回3着となったアンティシペイトもまったく同じ組み合わせです。
父ルーラーシップはサンデーサイレンスを持たない血統構成で、決め手に甘さがあるので、そうした要素を補うことができるディープインパクトが合うのでしょう。この組み合わせに加え、母方の奥にダンジグを併せ持つ配合は、エヒトの他にキセキ、イシュトヴァーン、サトノラムセスなどの活躍馬が出ており、高確率で成功しています。
本馬は2代母セントフロンティアが重厚な欧州血統で構成され、瞬発力よりも持続力に秀でた配合です。休養を挟んで馬も良くなっていたのでしょう。