甲子園で開催されているセンバツ高校野球で20日、審判団が誤審を認めて謝罪と同時に判定を覆すという異例の事態が起きた。広陵(広島)対敦賀気比(福井)の1回戦でバントのフェア、ファウルの判定を巡って塁審が起こした不手際を直後に訂正、謝罪したもの。過去に誤審騒動は何度もあったが判定を覆すことは稀で、ましてマイクを使って謝罪することも異例だ。これも高校野球が向かっている新たな流れなのか。ネットや関係者からは、これを機にリプレー検証を導入すればどうかという意見も聞かれた。
過去にも誤審による悲しませた事件があるようで
1982年夏の益田対帯広農
9回の益田の攻撃が
「4アウト」まで行われるという前代未聞の事件があった。
3アウトでチェンジとなるはずが、審判団の誰もが気付かなかった。
公式記録員が球審に指摘したが、それにも気づかず、
次打者が打席に入り三塁ゴロを打ってしまい
「4アウト」となったのである。
試合後、高野連は会見を開き謝罪、のちに記録は訂正された。
春・夏と高校野球は好きで良くみるけれど、誤審による謝罪は初めて見た気がする。
高校野球のイメージ(学生スポーツ全般)の勝手なイメージだけれど、
審判>学生選手 というイメージがある。
『審判の判断は絶対です。』的な・・・・
その絶対的なのが風潮なのか良く分からないけれど、
謝罪するシーンは観たことがなかったので今回の謝罪は観ていて清々しかった。
ネット内でも審判団の対応に対して称賛の声が溢れたようで、
「球審のファインプレーで教育的観点からもよかった」
「本来あるべき姿」「真摯に責務を全うする姿に感激した」等々
選手も審判員も人間だしそりゃ間違えだってありますわね・・・・
調べたところ、どうやら、甲子園の審判はプロではなく、
全国の都道府県から推薦で派遣されてきたボランティアのようで、
わずかな日当と交通費が出るくらい。
たしかに知り合いの人も高校野球の審判やってるって言ってたな・・・・
本当にボランティアに近いらしい。
そんな審判へのリスペクトの意志が強すぎる事と、謎の忖度が各チームにあり、
どのチーム審判は「絶対的な聖域・抗議は行わない」という暗黙のルールが出来上がってしまったようです。
けれど、その甲子園の「絶対的な聖域」だった審判の判定を自らが冷静な判断で覆し、謝罪までした意義は大きいと思う。
『誤審したって良いじゃないだって人間だもの』
いかにお互いが気持ち良くプレー出来るか。
審判・選手関係無く、いかにお互いをリスペクトしあえるか。
またまた高校野球を観る事が好きになった出来事でした。