みなさんは国産い草収穫量・畳表生産量No1はどこかご存じでしょうか?
じつは、熊本県が国産 い草収穫量・畳表生産量No1なのです。
今回は、国産畳表生産量No1熊本県の八代市が、八代産い草・畳表の再興を目指す
「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」畳の可能性をひらく”プロジェクト
「YATSUSHIRO TATAMIx」の第1弾として開発した、“鼓動する畳”「TTM-V20」を紹介したいと思います。
目次(押すとジャンプします。)
い草の栽培収穫量・畳表の生産量共に日本一の熊本県
熊本県はい草の収穫量はで95%、畳表の生産量でも97%以上を誇る日本一のい草・畳表の産地です。
熊本県の中でも豊富な水・温暖な気候など、い草の栽培に適した条件が揃っている八代地域は、国産畳表の約93%を生産しており、国内有数のい草産地として日本の伝統文化である畳表を支えています。
<農林水産省大臣官房統計部 平成26年10月14日公表分より>
減少する い草の生産者・生産量国産畳表の絶滅の危機
近年は国産畳の需要減少や価格の低迷などが原因となって、い草の生産者(い草農家)、生産量はともに減少してしまっているようです。
全国の畳表精算枚数は、全盛期(平成元年)から95%も激減。
このままでは国産畳表の絶滅が危惧される状況になってしまっています。
八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会の設立
このような危機的な状を打破するため、2019年10月に設立されたのが、八代産い草・畳表の再興、日本の伝統文化である畳表の保護・継承のために民間企業・畳関連企業・生産者団体・行政機関が一体となった協議会「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」のようです。
プロジェクト『YATSUSHIRO TATAMIx 』とは?
2021年9月に現代のライフスタイルに合わせた畳や従来の枠にとどまらない未来の畳を提案していくために、『YATSUSHIRO TATAMIx 』(ヤツシロタタミックス)が発足されたました。
“畳の可能性をひらく”をコンセプトに、これまでにない畳商品の開発に挑戦するオープンイノベーション型プロジェクトで、『TTM-V20』は、本プロジェクト初のプロダクト。
プロジェクト名には、畳という伝統文化にアイデアや技術を掛け合わせ(MIX)、変化(X=Transformation)を生み出し、新しい体験(X=Experience)を提供するという思いが込められています。
第1弾プロダクトである鼓動する畳?「TTM-V20」
「YATSUSHIRO TATAMIx」は、“畳の可能性をひらく”ことをコンセプトに、これまでにない畳商品の開発を目指していったようです。
その第1弾プロダクトである「TTM-V20」は、搭載した6基の振動スピーカーにより音と振動を発生させる“鼓動する畳”です。
スピーカーは芯材に張り付くかたちで搭載されており、畳の上にごろ寝することで音と振動を全身で感じることが可能。(有)日本音響研究所の監修のもと、八代畳を扱う畳店と共同で開発に取り組み、約9か月間の試行を経て完成させたようです。
■ プロダクト名の由来
「TTM」……… 畳(TATAMI)の略称
「V」………「vibrate(振動する)」の頭文字
「20」………人間が音として感じることができる最低周波数が20Hzであり、振動と音の境界線を意味する。
現時点では温浴施設やクラブ・フェス、映像体験などでの利用を想定。例えば銭湯の休憩室にTTM-V20を設置すれば、チルな音楽と眠りを誘う振動によって温浴で得られたリラックス効果を増幅するというように、さまざまな用途での活用が可能だとしています。
こんなイベントとコラボしているみたいですよ。
第1弾として、ポップアップ銭湯「ひらく湯」とコラボし、5月27 – 29日に愛知県蒲郡市で開催されるフェスイベント「森、道、市場2022」へと出展される予定のようです。
足湯と畳を融合した空間で、潮風と波の音を感じながら寝転がって一息入れる。そんな新たなチル体験を提供するという。また、本製品を活用した商品・サービス開発に取り組む企業・団体・施設も募集しているようです。
監修/プロジェクトパートナー
日本音響研究所 鈴木 創 所長
畳を振動させるというアイデアに最初は驚きましたが、「日本の伝統的な畳は、音を伝えるデバイスとしてどんな可能性があるのだろうか」とワクワク感で一杯になりました。
『TTM-V20』は、スピーカーのように空気を振動させるのではなく、畳の振動を身体で感じることが出来る点、しかも生活の中のいろいろな体勢やシーンが考えられるところに魅力があると思います。
マットレスだと柔らかくて振動が伝わらず、床だと硬すぎてリラックスできません。
畳ならではの「ごろ寝文化」や「床座文化」と、振動を伝える機能が思いがけずマッチしています。開発にあたっては、畳とスピーカーの周波数特性などの相性や、その設置方法によって振動が上手く伝えられないこともあり、試行錯誤を繰り返しました。
そしてその結果、特に「低周波による振動」を上手く伝えることができるデバイスが完成しました。
小さいスピーカーでは得られない迫力や、耳障りな高い周波数の音を気にせずにリラックスすることが期待できます。
通常、人間は空気の振動を鼓膜で捉えて音を感じていますが、『TTM-V20』では畳と接触した身体の部位から音の振動を感じ取ることが出来ます。
部位によって感じやすい周波数が異なることなどから、その目的に合った音源を作ることで様々な活用可能性を秘めています。
休憩所などでのリラックスするシーンだけで無く、イヤホンと連動させることによって、迫力のある音楽や映像作品の鑑賞にも対応可能です。
複数枚を敷き詰める、畳らしい使い方をすることで、音楽イベントも全身で体感できるものになります。
今後の展望
今後、『TTM-V20』を用い、さまざまな施設・イベントとコラボレーションを行い、それぞれのシーンに適した、新しいごろ寝体験を提供していく予定のようです。
2022年度中には第2弾となるプロダクト開発も完成予定のようで、同協議会は「日本の伝統文化である畳表を継承していくため、今後も畳の新しい可能性を追求する取り組みを推進していきます」とコメントしています。
まとめ
最近はなかなか畳に接することも無くなってしまいましたが、私自身、畳で育ちました。
畳ってすごく良いんですよねww
フローリングとはまた違う良さが有るんですww
畳の上でゴロゴロ~・・・人間をダメにする魔力を秘めていますね!!
この「TTM-V20」を知り、再度、畳の魅力を思い出しました。
日本の伝統文化である畳表を継承していくため、
今後も畳の新しい可能性を追求する取り組みを頑張って推進していって欲しいです。
公式サイトはこちら↓です。
もし良かったら、みてみて下さい。
以上、参考になれば幸いです。