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ギャンブル依存症との共存 ~次世代遊技機「スマートパチンコ」の導入~

先日、パチンコ・パチスロメーカー団体である日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)が記者会見を行い、次世代遊技機と言われているスマートパチンコ・スマートスロットがそれぞれ2023年1月、2022年11月の納品を目標としていることを明らかにした。

まずはギャンブル依存症について知ってください。

いわゆるギャンブル依存症は、1970年代後半にWHOにおいて「病的賭博」という名称で正式に病気として認められました。その後の研究によってこの病気への理解が進み、ギャンブルがやめられないメカニズムはアルコール依存症や薬物依存症と似ている点が多いことがわかってきました。このため、アルコール依存症等と同じ疾病分類(物質使用障害および行動嗜癖)に「ギャンブル障害」として位置づけられ、依存症として認められるようになりました。

ギャンブル依存症の症状は、

  • ギャンブルにのめり込む
  • 興奮を求めて掛金が増えていく
  • ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない
  • ギャンブルをしないと落ち着かない
  • 負けたお金をギャンブルで取り返そうとする
  • ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする

といった症状が特徴的です。(依存症対策センター様引用)

ギャンブル依存症に陥る可能性はゼロではない

ギャンブルをする人は誰でもギャンブル依存症になりえます。リスク因子としては、若い人、男性、ストレスへの対処がうまくない人、ギャンブルが身近にあるなどの環境要因などが指摘されています。

また、パチンコやスロットのような電子ゲーム機の場合は、機械そのものに依存させる要因があります。例えば、あと一歩で当たる場面を見ると、脳の中の高揚感を感じる部位(「報酬系」と呼ばれ、ドーパミンという物質が関係しています)の働きが活発になってギャンブルを続けたいと思わせてしまいます。また、パチンコ台やスロット台の画像や音響には、負けていても勝っているかのような錯覚をおこさせて脳内の報酬系を活発にする効果があります。

最初のうちは、このような報酬系の反応が関与してギャンブルを繰り返しますが、依存が形成されるとやめたいと思いながらもなかなかやめられない状態へと移行していきます。

ギャンブル依存症の方々は、負けが続いても最終的には勝てると確信していたり、負けた時のことはよく覚えていないのに、勝った時のことはよく覚えていたり、迷信的な行動で運をコントロールできると信じたりするように、ギャンブルに対する考え方が偏っている場合がほとんどです。従って、ギャンブル依存症の治療では、このような考え方の偏りを見直したり、金銭管理をはじめとした日常生活を変えたりすることでギャンブルをしたい気持ちを低減させたり、効果的な対処法を身につける認知行動療法と呼ばれる治療プログラムが有効です。また、ギャンブラーズ・アノニマス(GA)というギャンブル依存症の人達の自助グループが全国にあり、GAミーティングに参加することも病気からの回復の助けになります。

スマートパチンコ・スマートパチスロとは

スマートパチンコ・スマートパチスロは、元々「封入式遊技機」(後にecoパチとも呼ばれた)という名で開発が進められていた次世代遊技機で、最大の特徴は、遊技客が直接、遊技球やメダルを触らずに遊技が出来ることや、全国の遊技台の出玉データをデータセンターなるところで一元管理が出来るというもの。

コロナ禍の影響を受け、玉やメダルに触らない構造が感染予防に資する点や、出玉データの一元管理により、ホールの行き過ぎた釘閉めの監視や、また依存対策の予防にも適するという観点から、警察庁のお墨付きで開発が進められていた。

本来であれば、本年夏頃にはホールに登場すると言われていたが、世界的な半導体不足や、資材調達の見通しが立ちづらいことから、販売時期が大幅に遅れる見込みとなった。

パチンコホールは次世代遊技機の導入に慎重な姿勢???

「スマパチ、スマスロの納品時期については、これまでにも何度か延期されてきた。今回の納品時期もあくまで資材調達が出来るであろう希望的観測も多分に含まれている。今後、更に納期が遅れる可能性は十分にある。特に深刻なのは遊技機そのものではなく、遊技機とデータセンターを繋ぐユニット。各メーカー、一体何本作れば良いのかもまだ分からない状況」

次世代遊技機と言われているスマートパチンコ・スマートスロットを実際に導入するパチンコホール側の意見は様々だ。

導入積極派の主な意見としては、次世代遊技機の普及のため、スマパチ・スマスロに限り、スペックや出玉性能の緩和が認められる公算が高いという点。特にパチスロ現行機である6号機は、上限2400枚規制(1回の大当たりの最高獲得枚数が2400枚)が撤廃されるのではという噂もまことしやかに流れている。

最大のネックは、高額な導入費用

遊技機規則等の改正により、旧規則機である5号機が一部地域を除いて一斉撤去になったあと、6号機だけで構成されるパチスロ市場は売上、客数とも日に日に減退している。そのカンフル剤的な役割として、特にスマートスロットの導入を期待するパチンコホールは少なくない。

一方、次世代遊技機の導入消極派の懸念は、何よりもその設備投資費である。

次世代遊技機は、遊技機とユニットのセット販売となっており、通常の遊技機よりも初期導入費用がかさむ。またスマートパチンコが遊技球を、遊技機内で循環させるため、現行の島設備の改築等も求められる。

旧規則機の入れ替えで大枚を叩いたパチンコホールにとって、1年も経たない内の大規模な設備投資は、まさに泣きっ面に蜂だ。

過去の記事ですが、もし良かったら読んでください。

ギャンブル依存症との共存ギャンブル依存症...

まとめ

ギャンブル事態を否定するつもりは無いのですが、ギャンブルに依存してしまい学業や仕事へ影響が出てしまう方が少なからずいると思います。(実際私の周りにもいます。)
街中や駅の周辺にギャンブル場があり、日常の中に溶け込んでいる状況は、海外の方からするとすごく異様な光景なのだろうなと思います。
ギャンブルと上手にお付き合いできる世の中になる事を切に願っております。