自然界の中でも抜群の生存力を誇る菌がいるそうです。
その名も「パチルス・サブチリス」いわゆる「納豆菌」です。
今日はそんな納豆(納豆菌)の雑学を書いてみたいとおもいます。
先日、危険な食べ合わせ・・・の中に「納豆×何々」と言う物も有ったので、
もし良かったら、読んでみて下さい。
実は危険な食べ合わせ19選実は危険な食べ合わせ...
目次(押すとジャンプします。)
空 中 を 漂 う 納 豆 菌
高度数千m上空でも生きている?
先ほども書きましたが、納豆菌は、自然界でも抜群の生存力を持っているようです。
その証拠に高度数千mの大気中を生きたまま旅が出来る。
と言う事が研究で分かっているそうです。
バイオエアロゾル?
風に巻き上げられて大気を移動する微生物は「バイオエアロゾル」と呼ばれ、
病原菌やウィルスが空中を漂っているそうです。
・・・と言っても、ほとんどの微生物は高度が上がるにつれて、紫外線や乾燥、
マイナス数十度の寒さで破壊されるようです。
そんな中で納豆菌はと言うと・・・
ほとんどの菌が寒さや乾燥で破壊されてしまっていると思うじゃないですか。
ところがどっこい!
なんと納豆菌は違うようで、普段ソーセージのような形をしている納豆菌ですが、
周辺環境が悪化すると、球状に変化して「芽胞」と言う物を形成して身を守るようです。
しかも、納豆菌は上空の黄砂などの鉱物粒子に付着するそうなのです。
微生物の空飛ぶ箱船「黄砂」
車を傷付けたり・・・アレルギーを引き起こしたり・・・
やっかいなイメージしか無い黄砂ですが、微生物の研究者からは、
「微生物の空飛ぶ箱船」なんて呼ばれているみたいですよ。
実は黄砂って、微生物を乾燥や気温変化から守る役割をしているみたいです。
微生物からすると、ありがたい存在みたいですね。
納豆菌に注目した教授
納豆菌に注目した「牧教授」
そんな空飛ぶ納豆菌にいち早く注目された方がいます。
近畿大学の牧輝弥教授です。
能登半島上空3,000mで採取した菌と煮豆と一緒に40℃で保温したところ、
糸が細くて粘りは若干弱いが、立派な納豆が完成したようです。
この試作品をもとに、牧教授は石川県内にある、金城納豆食品さんに持ち込み、
納豆が苦手な人でも食べやすい「そらなっとう」を完成させたようです。
そらなっとう?
2012年7月10日に発売された新商品の納豆。
納豆な苦手な人でも食べやすいと評判のようです。
2014年からは、機内食でも提供されているようで、
スーパーなどでも店頭に並んでいるようです。(2パック129円)
牧教授・・・こんな新設も
「聖徳太子が馬の飼料として残った煮豆を藁で包んで置いたら出来上がった」
「後三年の役で農民が供出した煮豆の藁包みが、
糸を引きつつ良い香りを放ち始めたので食べられるようになった」
などなど色々な伝説があるようですが、牧教授は納豆を巡る新設を唱えているそうです。
牧教授の新設!!
黄砂と一緒に巻き上げられて納豆菌が、太古の昔に日本に運ばれ、
煮豆に混入して納豆文化が広がった・・・と言う説のようです。
ま と め
いつも食べている納豆菌も、
実は先祖は遠く中国から飛んできた「旅人」だったのかもしれませんね。
良い食べ合わせ・悪い食べ合わせ・色々な食べ合わせがありますが、
やはり、自身がおいしく食べられる食べ方が一番ですよね。
金城納豆さんのHPはこちら
https://www.kinjyo710.com/soranattou
納豆が苦手な方にも「たべやすい」と評判のようです。良かったら購入してみてください。
※金城納豆さんHP内のオンラインショップでも購入可能です。
牧教授の著書です「大気微生物の世界」
牧教授の著書「大気微生物の世界」もし良かったら読んでみて下さい。
ちなみに・・・こんな納豆の雑学も
大豆は10~12月に収穫されるため、1~2月に完成する納豆が一番おいしい
枯れた草や藁に付着しているため、「枯草菌」とも呼ばれている。
納豆菌は繁殖力が強すぎて、酒造りに必要な微生物の働きを邪魔する。
美食家・魯山人はまず何も入れずに305回、醬油をいれて119回混ぜた
懐石料理として武将などの客人に「納豆汁」を振る舞った記録がある
以上、参考になれば幸いです。