<世界バドミントン選手権’22>◇24日◇東京体育館◇男子シングルス2回戦
世界ランキング2位の桃田賢斗(27=NTT東日本)が2回戦で敗退した。同18位のプラノイ(インド)に17-21、16-21のストレートで敗れた。
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肩を落とした元世界王者
桃田選手は「1つ1つのショットに対してラケットを振り切れなかった。ミスを恐れて縮こまってしまったことが敗因」と肩を落とした。
ため息が漏れた会場
多くのファンが詰めかけた“ホーム”の会場にため息が漏れた。過去7戦全勝と相性がよいはずの相手になかなかリズムをつかめない。序盤から相手にペースを握られ、第1ゲームを奪われた。第2ゲーム序盤は先行したがすぐに追い付かれ、再び後手に回った。1回戦快勝後に桃田はプラノイ戦について、「ラリーも長くなり、我慢比べになる」と口にしていた。準備して臨んだはずだったが、苦しい展開を強いられ、跳ね返せなかった。
練習通りにする難しさを感じる『本番』の緊張感
体調自体は問題ない。この日の状態についても「アップから体が動いていた」と振り返る。練習もしっかり積んできたが、「本番の緊張感の中で、練習通りにする難しさを感じた」。
事故の影響も?本調子から遠い苦しい状況が続く・・・
19年シーズンはギネス記録の年間11勝を挙げたが、翌20年1月にマレーシアで交通事故に巻き込まれた。全身打撲、右眼窩(がんか)底骨折で手術もした。1年延期になった東京オリンピック(五輪)に向けて懸命に調整もまさかの1次リーグ敗退。その後の国際大会でも初戦敗退を重ねた。21年12月には3年以上、121週維持した世界ランキング1位からも陥落。本調子から遠い、苦しい状況が続いていた。
視覚面での不安要素も?
桃田は「どこか自分の中で(視覚が)しっくりきていない感覚だった」と再検査を受けたこともあった。しかし、特に異常はなく「ビジョントレーニング」などで回復に努めている。本人は「前は体をうまく使えていない感覚もあったし(視覚面で)シャトルとの距離感も合ってない感覚もあったが、今は全く不安要素はない」と説明しているが、本当に大丈夫なのか。
佐藤HCは「不安要素はないですね。(違和感が)もし多少あったとしても、それも含めてやっていると思うので」ときっぱり。試合でプレーする上で影響がないことを強調した。
出口の無いトンネルなんか無いっ!!頑張れ桃田選手!
地元開催の大一番で結果を残すことができなかった。「ここで復活したい気持ちが強くて、本気で取り組んできたが、こんな結果になってしまったのは悔しい。うまくいっている時は、何をしてもうまくいった。うまくいかないときにどう打開するかが難しい」と振り返りながらも「今後についてはいったん気持ちを落ち着かせてまた考えたい。(復活したい気持ちは)もちろんある」と桃田選手は必死に前を向いた。
トンネルの出口はなかなか見えてこないが、出口の無いトンネルなんて無いはず!!
頑張れ桃田選手!!!
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